健康増進法が改正され2020年4月1日から施行されます。
なんのこっちゃ!!
と思ったそこのあなたにもわかりやすく解説出来たらなと思います。
受動喫煙対策
そもそも健康増進法とは日本国民は常日頃から健康でいられるようにあらゆる努力をしてくださいね!!って法律。その一環で今回受動喫煙対策が思考されるって事なんですね。
受動喫煙対策とはそもそもなんなのでしょうか。
ポイント
日本におけるこれからのタバコの在り方の改正です。
日本では、昔(30年前)は当たり前に電車やバスの中でも普通にタバコが吸えたのです。日本人の国民の80%近くが喫煙者だったらしいですよ。非喫煙者でも喫煙者でも大なり小なり経験があると思いますが、タバコを吸う人と同じ空間にいて煙いとか臭いとか思ったことがあるんじゃないでしょうか?そういう望まない受動喫煙をなくそうね!という法律が今回やっと施行されます。きっかけは日本で開催の2020年のオリンピックだと思います。日本の現在のタバコの在り方では他国と比べて圧倒的に恥ですので今回のオリンピックをきっかけに日本も変わろうという動きなのでしょう。タバコを吸わない僕からすると念願が叶ってとてもうれしく思います。
タバコは100害あって一利なしと言います。やめたいと思ってもやめられない依存性の高いもので、麻薬と同じくらい依存率が高いとの研究結果もあるくらいです。しかも人体には極めて悪影響で癌などの病気のリスクも高くなります。更には周りに配慮しないで吸うと副流煙でタバコ吸っている人以上の被害が周りの人たちに降りかかります。更に年々値段も上がり続けて2019年現在で500円程度です。徐々にではあるけれども恐らくは1000円程度まで引き上げる気満々だと思いますよwwwwなので禁煙を強くオススメします。
ここからは受動喫煙対策の概要を説明します。
受動喫煙対策の概要
厚生労働省が出している概要を参考にさせて頂いております。
望まない受動喫煙の防止を図るため、多数の者が利用する施設等の区分に応じ、当該施設等の一定の場所を除き喫煙を禁止するとともに、当該施設等の管理について権原を有する者が講ずべき措置等について定める。
【基本的考え方 第1】「望まない受動喫煙」をなくす
受動喫煙が他人に与える健康影響と、喫煙者が一定程度いる現状を踏まえ、屋内において、受動喫煙にさらされることを望まない者がそのような状況に置かれることのないようにすることを基本に、「望まない受動喫煙」をなくす。【基本的考え方 第2】受動喫煙による健康影響が大きい子ども、患者等に特に配慮
子どもなど20歳未満の者、患者等は受動喫煙による健康影響が大きいことを考慮し、こうした方々が主たる利用者となる施設や、屋外について、受動喫煙対策を一層徹底する。【基本的考え方 第3】施設の類型・場所ごとに対策を実施
「望まない受動喫煙」をなくすという観点から、施設の類型・場所ごとに、主たる利用者の違いや、受動喫煙が他人に与える健康影響の程度に応じ、禁煙措置や喫煙場所の特定を行うとともに、掲示の義務付けなどの対策を講ずる。
その際、既存の飲食店のうち経営規模が小さい事業者が運営するものについては、事業継続に配慮し、必要な措置を講ずる。」
これが基本的な考え方です。
要約すると・・・・
【1】望まない受動喫煙をなくすために屋内の施設のあらゆる場所での喫煙が禁止になります。
【2】特に子供や病気の方は受動喫煙の影響が大きいのでそんな方々が多く利用する施設は特に徹底する。
【3】施設の形態にもよるが基本的には禁煙にし、喫煙出来る場所を設ける事も出来る。小規模の飲食店(スナックなど)では喫煙出来る旨を出入り口に標示した上で(20歳未満は立入禁止の徹底。)店内での喫煙可能という事もできる。
という事になります。
つまり喫煙者にとってはかなり厳しいルールではないでしょうか。大体どこの施設に行っても基本的には禁煙です。喫煙に対して寛容だったあのパチンコ店でさえも基本的には禁煙(喫煙ルーム的な場所でのみ喫煙は可能)になっちゃいます。しかも以前まではマナーでしたがこれからは罰則ありのルールになります。
気になる罰則
今回の改正は罰金ありのガチルール。
道路交通法違反みたいな罰金システムとは違うので、概要を説明しましょう。
○ 改正健康増進法においては、以下の義務を課すこととしている。
【全ての者】①喫煙禁止場所における喫煙の禁止、②紛らわしい標識の掲示、標識の汚損等の禁止
【施設等の管理権原者等】③喫煙禁止場所での喫煙器具、設備等の設置禁止
④喫煙室内へ20歳未満の者を立ち入らせないこと 等
○ 義務に違反する場合については、まずは「指導」を行うことにより対応する。指導に従わない場合等には、義務違
反の内容に応じて勧告・命令等を行い、改善が見られない場合に限って、罰則(過料)を適用する。
とあります。
要約すると
①全ての者(全ての国民と旅行者含む外国人も)は喫煙禁止の場所での喫煙は禁止ですよ。
②全ての者(全ての国民と旅行者含む外国人も)紛らわしい標識の掲示、標識の汚損等の禁止(飲食店であれば店内禁煙と掲示しないといけない所を曖昧な意味にしたりしないようにする。その標識を破損したり汚したりしてはいけません。)
③施設等の管理権原者(例えば飲食店の店長さんやオーナーさん)は喫煙禁止の場所に灰皿等の設備を設置してはいけません。
④施設等の管理権原者(例えば飲食店の店長さんやオーナーさん)は20歳未満の者を喫煙ルーム等に立ち入りさせてはいけません。(そこで働く従業員等も含む)
義務違反したら指導
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義務違反の内容に応じて勧告、命令。(例えば何日以内に改善しなければこのくらいの金額の請求をします等の勧告や命令)
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改善が見られない場合において過料(罰金が最大で30万、施設等の管理権原者が違反すれば最大50万)
という流れになる。
道路交通法のスピード違反などの罰金から比べるとかなりの高額です。意地になってゴネ続けていると罰金になりますよ~って事になりますね。じゃぁ誰から指導や勧告などが来るのでしょうか。
【全ての者】
喫煙禁止の場所で喫煙 |
【管理権原者】
灰皿などの設置 |
【全ての者】
紛らわしい標示や汚損 |
【管理権原者】
20歳未満の者を喫煙室に立ち入らせる。 |
違反発覚↓ | 違反発覚↓ | 違反発覚↓ | 違反発覚↓ |
管理権原者が注意を促す↓
改善が見られない場合都道府県知事等に通報↓ |
↓↓↓↓↓↓ | ↓↓↓↓↓↓ | ↓↓↓↓↓↓ |
都道府県知事等が指導↓ | 都道府県知事が指導↓ | 都道府県知事が指導↓ | 都道府県知事が指導↓ |
↓↓↓↓↓↓ | 改善が見られない場合↓
都道府県知事等が勧告↓ |
改善が見られない場合↓ | ↓↓↓↓↓↓ |
都道府県知事等が命令↓ | 都道府県知事等が公表↓ | ↓↓↓↓↓↓ | ↓↓↓↓↓↓ |
罰則の適応(過料)都道府県知事等が地方裁判所に通知 | 罰則の適応(過料)都道府県知事等が地方裁判所に通知 | 罰則の適応(過料)都道府県知事等が地方裁判所に通知 | ※ 違反があった際には、都道府県知 事等の指導によって改善を図る。 (20歳未満の者が受動喫煙をしている 場合に相談窓口で受付け) |
都道府県知事等から勧告や命令が来るんですね。
ポイント
その地域の都道府県のホームページを見て電話番号を調べて通報するという流れ
通報する場所が警察じゃないんですね!!
どこの都道府県公式ホームページでも健康、福祉っていうページに受動喫煙に対する対応が書いてありますのでご参照ください。
とはいいつつも実際問題、通報するほどの厄介な人は警察沙汰になりそうですよね。飲食店等などの店長さんやスタッフさんは身の安全が一番ですので厄介な人に遭遇したら迷わず警察に通報すると良いでしょう。その後で都道府県にも通報するという流れが実際の対応になってくるんじゃないかなと思います。
SNSによる懸念
昨今TwitterやInstagramなどのSNSが世論や法律を変えるほどの影響力があります。
2019年夏のあおり運転の事案が記憶に新しいですがTwitterで拡散してテレビなどのマスコミも動かし新たにあおり運転対策の道路交通法の法律も新設されるとの事。これはSNSの凄い所で、前々からあおり運転は今よりも遥かに多くあり、今回の話題になったあおり運転よりも悪質でたちの悪い嫌がらせなんて恐らく毎日どこかで起こっていたと思います。今回法改正に至った経緯は一重にドライブレコーダーとTwitterが普及してきてそのおかげで世論の声が大きくなり政府が動かざるを得ない状態になったからと推察されます。逆にTwitterやドライブレコーダーがなければ変わらなかったと言っていいでしょう。
そんなSNSですが今回の受動喫煙対策で法が変わった事をきっかけに新たな懸念があります。
それは喫煙車と嫌煙者の間で戦いがあるんだろうなと思っております。
嫌煙者(非喫煙者)が喫煙者の違反を写真や動画で記録しSNSで拡散してまた問題になりそうな未来が見えます・・・・。2020年4月1日から殆どどこの施設でも禁煙になります。喫煙者の中には違反をして吸ってしまう人もいるでしょう。そこでスマートフォンで撮影してTwitterで拡散されたらあっという間に犯罪者扱いです。ルール違反した人は確かに悪いですけどもSNSで拡散されてしまったらその人の人生はどうなるかはわかりますよね。罰金っていう罰則があるわけですから通報するくらいにとどめておきましょう。SNSはやりすぎです。まぁ程度によりますけどもね。
まとめ
2020年4月1日から受動喫煙対策が施行されます。喫煙者の皆さんには非常に厳しくなると思いますがしっかりルールを守っていただきたいものです。今回からはマナーではなく罰則ありの”ルール”になります。タバコは体に悪いので禁煙が一番いいのですが依存力が強いものなので簡単にはやめられないものです。禁煙外来に行くと結構やめられるみたいなので試してみることを強くおすすめします。嫌煙家と呼ばれる皆様もやりすぎにはどうぞ注意してください。SNSは人生を狂わせます。
受動喫煙対策とは?でした。
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